サルに一方的に家来認定されて
掃除当番を無理やり交代させられたり、給食のおかずやキャラものの文具等強奪されそうになった
自分だけじゃなく、クラスの大半がそいつの被害に遭った
もちろん、みんなそいつの言うことなんか聞かない。バッカジャネーノと無視。
そうしたらサル男は、癇癪おこしてギャーギャー泣きながら
「おとうさん、おかあさんに言いつけてやる!」だと。
しかも俺を指差して「よそ者のくせに! うちに逆らったらおまえなんか、ここで生きていけないんだからな!」
と責められた
そんなわけあるかーいと笑っていたら
翌日、そいつの両親が抗議に来た。職員室で大騒ぎしたあげく、教室にまで乗り込んできた
母親が、うちのサル男ちゃんを虐めるなんて!全員で謝りなさいと怒鳴り
父親はそれを「まぁまぁ」と宥めてる感じだった
サル男は後ろでなぜかドヤ顔。
そのうち先生たちが集まりだして、母親は体良く外に連れ出されていった
サル男の言動は先生たちも知ってたので、俺たちは何も咎められることもなく
なんかすげーもの見たなぁという高揚感で1日を終えた
サル男はあれ? あれ?って感じだった
この出来事自体もけっこう衝撃だったけど、
自分にとって一番の驚きだったのは、サル男の父親はごく普通の、自分の父親と変わらない感じの男の人だったけど
お母さんは気持ちの悪い厚化粧と変な髪型で、よく見るとお婆ちゃんみたいで
あんな普通の男の人が、あんな変な人と結婚するんだー と、妙にそこが気になったりした
つづく