土. 11月 23rd, 2024
300 :殿堂 2011/05/15(日) 10:24:56 ID:p3LYxyuj
自杀殳しようとしていた人を助けた(?)こと

10年近く前の学生時代、友人と旅行に行った先での話。
観光名所の岬が思いのほか楽しくて、夕暮れまでプラプラしていた。
売店が閉店し、私達のほかに人もいなくなり肌寒くなってきたので
さぁ宿に行こうと車に戻る途中のベンチに、年配の身綺麗な女性.がポツンと腰掛けていた。

どうして声をかけたのか、最初に何を話したのかあまり覚えてない。
「私、自杀殳しようと思って来たんです」の一言が強烈だった

身体を悪くし仕事を辞め、住んでいた場所は引き払った。
最後の思い出にと今まで行ったことのない豪華な旅館に泊まり
美味しい御飯を食べ、残っていたお金は全て使った。
そしてさあタヒのうと思ってここに来たけどやっぱり怖くなって
お金も無いし行くところも無いし、どうしよう、どうしようと思っていた

話を聞いている間に完全に日が落ちて真っ暗になってしまい
数歩歩けば断崖絶壁の崖、あたりに響く波の音、という状況に
これはヤバイ…と少々怖くなった私達は、女性.を連れて車に乗せた。

話の続きを聞くと親族に身寄りは無いが、ここから程遠くない場所に
友人がいる、連絡先もわかると言うので、近くの駅に行き電話をかけてもらった。

女性.がどこまで話したかわからないけど、その友人の元に行けることになったので
電車賃と少しのお金、ホットのお~いお茶とアンパンを渡し見送った。
21時前後だったけど最終電車だった

それから約一ヵ月後、住んでいたアパートにその女性.から手紙が届いた
私と友人は同じアパートの隣同士だったので一緒に読んだ。

友人の紹介で旅館で住み込みの仲居の仕事をしている等の近況と
あのとき貴女達お姫様に出会わなかったらどうなっていたか…とお礼の言葉が綴ってあった
家賃3万円の超オンボロアパートに住む貧乏学生だったので
「お姫様」という単語にオロオロしてしまった

返信したかったけど住所が明記されていないかったのでそれっきり。
今どうしているんだろう
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