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644名無しさん@HOME 2012/01/18(水) 18:18:59.99 0
娘が一人。 嫁は娘が一歳の時に、事故で嫁の両親と共に他界。 
俺の両親も俺が高校時代に他界していた。 

生活は何とかなったし、会社内の保育園があって残業も出来た。 
一人暮らしが長かったので家事も問題なかった。 なので、うちは大丈夫だと思っていた。 
娘の小学校の授業参観に行くまでは。
まずクラス全体を見て「あれ?」と思った。 
うちの娘だけ色味が暗い・・・明るい色が服に文具にもサブバッグにも無い。 
髪も他の女の子は、可愛く結っていたりリボンやカチューシャをしているのに、うちの娘はおかっぱ。しかも古いおかっぱ。 
まずい。やばい。と思った。 
恥を覚悟で、保護者会の後でまわりのお母さん達に、子供服や小物について質問した。 
うちの子の飾り気のなさを気にしてくれていた人が沢山いて、でも口出ししたら悪いと思って言い出せなかったと言ってくれた。 
髪も殆どの子は美容院に行っていた。 俺は自分で切っていた。 
カチューシャ・バレッタと言う言葉も、このとき初めて知った。 

教えて貰った服屋に娘を連れて行った。 
明るい色ばかりの、キラキラした飾りや、ハートや星でいっぱいだった。 
好きな服を好きなだけ選んで良いよ、と言ったら娘は飛び上がって喜んだ。 
今まで近くのスーパーの二階で買っていた服とは、値段もデザインも全然違った。 
微妙な年の娘に、今まで惨めな思いをさせてたんだな、と泣きたくなった。 
まわりの「お母さんがいる子」は可愛い服を着て、うちの娘は・・・・・・って。 
大きな袋にいっぱい服を買って、そのまま靴屋(これも近くのスーパーの中で買っていた)と 
サンリオやキティショップに行った。 
車の後部座席もトランクも買った物でいっぱいだった。 
家に帰っても娘の興奮は治まらず、買った物を全部身に付けてファッションショーになった。 
ちゃんとしているつもりだった、不自由させてないつもりだったけど全然駄目だった。 
娘のキラキラした笑顔を見て、反省した。 
男親じゃ分からない事ってあるよ。 
娘の髪がもう少し伸びたら、美容院に連れて行く。
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