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69 :鬼女の秘密 2007/09/02(日) 05:59:00 O
結婚早々やっちまった。
新居に越して一段落。両家両親を招いて食事をすることになった。
人当たりのよい義両親だったので、なんら心配はしてなかった…が。
私の手料理を振る舞い、しばらく談笑したところでウトがいきなり言い出した。
「確かお宅はご両親二人とも高卒でしたね?」
私の母が「そうですが…それが…?」と躊躇いがちに返した。
ウト「いえwなんてことはないんですがね。あ、私は中央出なんですがねw
何て言うか…やはり高卒の方は素朴だなと思いましてw」
この辺でウト以外気まずい空気。
トメが「ちょっあなたっ!?」と慌てるも、ウトは続けた。
「いやー、高卒でお嬢さんを大学に行かせるのは大変だったでしょう?素晴らしいw
家はね、家系的にまぁ大学にやるのは当たり前なんですがね。
お宅はお嬢さんが家へ嫁いで家系的にも、ランクアップと言いますかw
お嬢さんを大学にやってよかったですねぇ。三流とはいえ。
…息子の選んだ方ですから、文句はいいませんがね…」
一瞬の沈黙の後、怖い顔で聞いていた私父とポカーンと聞いていた旦那が
ほぼ同時に勢いよく口を開こうとしたのを遮って言った。
「お義父さん、大変回りくどい言い方でしたが、ようするに格上の家庭に拾ってもらって
感謝しろと言いたいんですね?私達が気にいらないってことですね?よくわかりました。
一生その下らない価値観で生きてみればいいと思います。
お葬式に誰も会いに来てくれないような寂しいことにならないといいですね。
少なくとも私は今日から一生あなたに会いに行くことはありません。葬儀にも出ません。
お帰りください。今すぐ。」玄関へ続くリビングのドアを開けて促した。
トメは慌てて「も、申し訳ありません…今日のところは、あなた、帰りましょ?!さぁ!」
とウトを立たせようとした。
ウトは思わぬ反撃だったようで言葉が出ないようだった。
真っ赤な顔で「何を…!ななんまいきな…!」みたいなことを言い、
それ以上言葉にならずプルプルしながら逃げるようにトメに連れられ帰って行った。
旦那には私と両親に土下座して謝られた。
…と、昨晩のことでした。興奮して眠れなかったよ。
もっと言ってやりたかったけど私にゃこれで精一杯でしたわ。
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