木. 11月 21st, 2024

      柿, Persimmon, 柿の木

255: 名無しの心子知らず 2011/02/05 15:03:14 ID:5Y6DZwiC
うろ覚え部分もあり、かなり思い出しながらだから、ヘンな部分が多いかもだけど。 
ここ見て思い出した。20年ちょいぐらい前の話。 
あの時は、確か、私は4歳かそこらだったと思う。 
私の田舎の家には大きな大きな、柿の木が植えてあった。 
それをもいで食べるのが、小さな私の楽しみだった。 
ある日、外へ出たら、見知らぬ母娘が柿をもいでいた。 
「あれ?知ってる人?」 
って大きな声で叫んだのは、覚えている。 
祖母が直ぐに出てきて、「あらまあ!」と慌てていた。 
見知らぬ母は、ツーンとした感じで悪びれもせずに 
「こんなにあるんだから、いいじゃない?」 
と、開き直る。 
そこで、祖母があっけらかんとこう言った。 
「アンタ、それ食べるの?いいけど、娘さんには食べさせないでね?」 
見知らぬ母は、ぽかんとし、「なんで?」って聞いたら、祖母は、 
カラカラと笑い出し、驚きの発言をした。 
「いいけど、死ぬよ?それ毒だもの。」 

見知らぬ母娘は、「ええっ!」って悲鳴をあげて、柿を投げ捨てて行った。 
それを拾い上げて、祖母は 
「まだ渋柿だねぇ、もう少しまてば美味しいのが取れるから、 
言ってくれりゃさ、おすそ分けできたのに。」 
と、袋に詰め始めた。

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