うち膿家。俺長男。
親父がとにかく家の中では自分が一番偉くないと気がすまない人間で、口に出すことの8割位が他人をバカにする言葉、
気に食わないことがあると一晩中ネチネチ文句を言い続ける(こっちが寝てても叩き起こしてわざわざ聞かせる)、
ケンカなんぞしようもんなら、形勢が悪くなると自分の部屋に逃げ込み、10分後くらいに人の部屋に来て
怒鳴り散らすのを気がすむまで、なんてのがしょっちゅうだった。
学生の時なんかは押して知るべし。「俺の子のくせに何でもっといい成績とれない」「バカだ、屑だ」
「将来はニートだ」みたいなことを言われ続けてた。
弟は早くに家を出てて、俺はまあ育ててもらったのは違いないんだしと思って、家に残ってたんだが、
ある日親父が飲み会か何かで酔っ払って帰ってきて、いきなり俺を呼び出して説教開始。
「お前はご先祖様から受け継がれてきたこの家を、この土地を、どうやって守っていくつもりなんだ!
さあ言え!言ってみろ!!」
俺が何か言うと「そうかそんなことしか考えてないか、よく分かった、やっぱりお前は駄目だ、お前なんか最後はホームレスだ!!」
「お前なんかにこの家は継がせられんな!!」
いつもは何言われても、ああそうかい、と聞き流してたんだが、この時はどういう訳か、どこか突き抜けてしまった。
祖父母や俺が休みの日に草刈りや庭の手入れや冬の準備や除雪をやってる時に一人だけテレビの前でごろ寝してるような奴が
家のことをちゃんと考えてたとは思えないし、まあ継げないんだったらここにいてもしょうがないよな。
てなことを妙に冷めた頭で考えて、次の日の仕事帰りにエイブルに駆け込み、家に戻るとそのまま引っ越しの準備。
母親や祖父母からは思いとどまるよう説得されたが「いてもしょうがない」で通した。
親父はテレビの前でごろ寝して「ボクは悪くないも~ん」てな態度だった。
そうして半月ぐらいして準備を全部終えて家を出た。
会社にねじ込まれても困るので会社も辞めた。
親父がとにかく家の中では自分が一番偉くないと気がすまない人間で、口に出すことの8割位が他人をバカにする言葉、
気に食わないことがあると一晩中ネチネチ文句を言い続ける(こっちが寝てても叩き起こしてわざわざ聞かせる)、
ケンカなんぞしようもんなら、形勢が悪くなると自分の部屋に逃げ込み、10分後くらいに人の部屋に来て
怒鳴り散らすのを気がすむまで、なんてのがしょっちゅうだった。
学生の時なんかは押して知るべし。「俺の子のくせに何でもっといい成績とれない」「バカだ、屑だ」
「将来はニートだ」みたいなことを言われ続けてた。
弟は早くに家を出てて、俺はまあ育ててもらったのは違いないんだしと思って、家に残ってたんだが、
ある日親父が飲み会か何かで酔っ払って帰ってきて、いきなり俺を呼び出して説教開始。
「お前はご先祖様から受け継がれてきたこの家を、この土地を、どうやって守っていくつもりなんだ!
さあ言え!言ってみろ!!」
俺が何か言うと「そうかそんなことしか考えてないか、よく分かった、やっぱりお前は駄目だ、お前なんか最後はホームレスだ!!」
「お前なんかにこの家は継がせられんな!!」
いつもは何言われても、ああそうかい、と聞き流してたんだが、この時はどういう訳か、どこか突き抜けてしまった。
祖父母や俺が休みの日に草刈りや庭の手入れや冬の準備や除雪をやってる時に一人だけテレビの前でごろ寝してるような奴が
家のことをちゃんと考えてたとは思えないし、まあ継げないんだったらここにいてもしょうがないよな。
てなことを妙に冷めた頭で考えて、次の日の仕事帰りにエイブルに駆け込み、家に戻るとそのまま引っ越しの準備。
母親や祖父母からは思いとどまるよう説得されたが「いてもしょうがない」で通した。
親父はテレビの前でごろ寝して「ボクは悪くないも~ん」てな態度だった。
そうして半月ぐらいして準備を全部終えて家を出た。
会社にねじ込まれても困るので会社も辞めた。