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993 :鬼女タウン 2013/01/24(木) 11:32:59 ID:cU3Gb7Nr0
義母は長年、営業職をしているせいか顔が広くて、そして犬が好き。
いま義母の家にいる犬も、お得意さんの工場からやってきたらしい。
夫が言うには、「血統書つきの柴犬の子が工場で生まれた。
タダで良いから貰って欲しいとのことなので、貰ってくる」と言って、
生後一ヵ月半のコロコロの茶色の子犬を連れて帰ってきたらしい。

その子は工場のおじさんたちからサクラちゃんと呼ばれていて、一見
柴犬風だったけれど、成長したら立派な和犬混じりの雑種になった。
もちろん、その頃にはもう大事な家族の一員になっていたから、
誰も文句を言わず、サクラちゃんは愛されてそれから十三年が過ぎた。

先日、義母がサクラちゃんをなでながら何気なくポロッと、
「工場の隅で生まれた雑種の子がいるから、もらってくれと言われて
もらってきたのよ」と告白した。

サクラちゃんは、工場のおじさんたち手造りの木造の犬小屋と、
おじさんたちからのお餞別のビールひとケースとともに、義母の家に
嫁入りしてきたらしい。

柴犬だろうと雑種だろうと、サクラちゃんはサクラちゃん。
人懐っこくて気立てのいい、優しいおばあちゃん犬です。
いつまでも元気で、精一杯長生きしてね、サクラちゃん。
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