友人がそれと意図せずにクレ撃退した模様。

実家の方から荷物が届いたそうなんだが、
宅配の車を見ていたのか隣の奥さんがやってきた。
大きな荷物が届いたようだが何だったのかとズバリ聞かれ、
実家から米やら海産物やら色々だと答えたら
｢ウチは家族が多い、生活も苦しいからいくらでも引き取る｣と言われたとか。

私なら、引き取るって何それ？と呆然とするところだが、
友人は｢生活が苦しい｣の部分に食いついた。
実は友人はそこに引っ越した日が浅く、近所付き合いがそれほどなかったので
隣奥は知らなかったらしい。

友人が節約マニアだと言う事を。

｢生活苦しいなら私に任せて!｣と嬉々として隣奥を引っ張り込み、
家中の、ご自慢の節約ワザを見せて小一時間程レクチャーしたそうな。
TVの某一万円生活お馴染みの、蛍光灯にアルミホイル張りや
冷蔵庫の冷気が逃げないよう張ったすだれ、
台所の三角コーナーと排水口には古ストッキング。
トイレのタンクと浴槽にはペットボトル、
更に黒く塗ったペットボトルに水を貯めてベランダ放置。
聞かされても今さら感たっぷりの節約術を、
知らないでしょ？どう？凄いのよー！と語り続ける彼女。

学生時代から周りの誰も口を挟めなかった、
空気読まないマシンガントークが炸裂。
隣奥は必ﾀﾋで何かいいかけてたらしいが、
腕をとって多分遮ったのだろうと思われる。
私も同じように延々勧められた事があるので想像がつく。

何しろこちらの腕をとってブンブン降りながら
｢待って!ちょっと待って!まずは聞いて、ね!聞いて!｣とやる人なのだ。
トドメに｢今からお宅に行こう、口頭だけじゃ分かりにくいだろうから
私が一緒にやってあげる｣と、出掛ける用意をしてたら
居なくなってたそうで、凸したが応答がなく、
折角なので節約技のやり方を図解つきで紙に書き、
不明な点があったらいつでも連絡してねと書き添えて
ポストに入れてきたそうだ。

恐らく隣奥はもう二度と来ないだろうが、
友人は節約仲間が出来たとwktkしているようだ。