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361 :修羅場な話 2016/02/25(木) 18:37:42 0.net
高校生だった姪が亡くなった、交通事故だった
姪の友人が臓器移植の順番を待ちながら、病気で亡くなった事から
姪は本人の強い希望で、タヒ後臓器移植の登録をしていた
この事は両親である姉夫婦とも良く話し合った結果で
登録証には姉夫婦の署名もあった

でもいざ、脳タヒ状態になった姪の身体から臓器を取り出す、という状況になった時
姉は半狂乱で拒んだ
まだ生きてる、暖かい、目を覚ますかもしれないのに!って
結局、姪の臓器はそのまま、維持装置が外された

事故で痛い思いをした娘にこれ以上メスを入れられたくない
せめて臓器が揃ったまま、天国に送ってやりたい
角膜が無くなったらあの子は天国で何も見えないじゃないの

姉の思いは良く理解できた
医者も強いて臓器提供を、とは言わなかった
姪のタヒ後、数年して姉が言った
「夢であの子に泣かれた、どうして私の意思を尊重してくれなかったの?」って
臓器提供をしていれば、あの子の角膜は今も何かを見ていられたかも知れない
あの子の腎臓は誰かの中で生きていたかもしれない
灰になるよりその方が良かったかも知れない
姉は黙り込むことが多くなり、食が細くなっていった
一人娘を失い夫婦関係もぎこちなくなり、姉夫婦は離婚した
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