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411 :ロミオ伝説|にちゃんまとめ 2013/12/04(水) 09:36:35 ID:UrwrTMfW
ド田舎で暮らしていた五歳の頃、夜中に兄と喧嘩をして
突き飛ばされ側頭部がテーブルの角に当たって出血。
頭にタオルを当てて父の車で近所の小さな病院に向かった。
血を吸って段々重くなっていくタオルの感触に怯えつつ、父と母に支えられながら
病院へ辿り着くとそこに居たのは酒に酔って顔が真っ赤になった当直の医者だった。

最初に出迎えに来た看護師のお姉さんが「申し訳ありませんが只今当直の医師が急用で…」
とそいつを隠そうとしていたが、そう言った矢先に奥の扉からワンカップ持って
フラフラ出てきたものだから両親は激怒。俺は絶望と恐怖と貧血とでその場で失神。
翌日の朝に目を覚ますとそこは病室で、頭に包帯が巻かれており、
体を起こして隣の診察室を覗くと医者と看護師が両親に平謝りしていた。

怪我は大したことなくて看護師が手当てをしただけで済んだようだし、
後で脳の検査なども受けたがそちらも異常なし。
両親は胸を撫で下ろしていたが、俺はあの「お医者さんに助けてもらえないんだ」
と知った時の絶望が忘れられず、しばらく人間不信になった
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