月. 11月 25th, 2024
805 :伝説の鬼女 ~修羅場・キチママ・生活まとめ~ 2019/10/03(木) 17:45:40 ID:BvPWeAdH/
数ヶ月前に体験した話

その日は家でケムリクサを見ていて、その途中で電話が掛かってきた
大学で知り合ったAくんからの電話なのだが、出てみると、Aくんの嗚咽混じりの声が聞こえてきて
「黒長さんに杀殳される」だとか「裏切られた」とか泣き喚いていた
明らかに普通ではなさそうだし、まだ自分の家にいるらしいので取り合えずAくんの家に車で向かってみた
家の玄関は特に鍵も掛かっておらず、チャイムを鳴らしてみても反応がない
中にいることは確かなので玄関を開けて一歩踏み込んだ途端、急に周りの空気が冷たくなった
別にクーラーをつけるような季節でもないし、何がおかしいかって、玄関を開けたときはなんとも思わなかったのに、中に入った途端に寒くなったんだ
廊下は強盗に荒らされたような痕跡はなく、前にお邪魔したときと変わった様子はなかった。物音ひとつしない
自分の部屋にいるだろうと思い階段を上がって二階へ向かったけど、何かしら異臭がする。その異臭はAくんの部屋に近づくにつれて徐々に強くなっていく
Aくんの部屋の前まで来て確信した、もうなんか絶対にやらかしている
部屋の扉には、何回も何回も刃物で切り付けたような跡があったんだ。木製の扉なんだけど、表面の塗装が剥がれて、その下の木が深く抉られていた
意外なことに鍵は掛かっていなくて、扉はすんなりと開いた
すんなりと開いたのだが、開けて激しく後悔した
部屋の中は酷く荒れていて、折れた椅子やら本の破かれたページやらが滅茶苦茶に散乱していた
その中心には排泄物まみれで痩せ細ったAくんが体育座りしていて、見開いた目で俺を見上げていたんだ

俺は救急車を呼び、Aくんは病院に運ばれた
幸い(?)、軽い栄養失調だけで体に異常はなかったらしい
続きを読む