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101 :ちわわ 2014/02/21(金) 05:04:38 ID:S6aOWyKh
彼女と百貨店にいった時のことだが、最上階のレストランに用事があったからエレベーターを使うことにした。
その店は一般人用のエレベーターの隣に、身体にハンディキャップ持ってる人専用のエレベーターがあった。
彼女が「すごい、こんなのがあるんだね。初めて見た、私の地元にいはないや」と感心し、興味深そうにじーっと眺めてた。
すると後ろに並んでいた団体が「当たり前だろ」「譲り合いの考えもないとかw」「育ちが知れるわ」と聞こえるように言ってきた。
多分田舎者だと思ってバカにされたんだと思う。
エレベーター乗ってる間も、彼女が電車の多さとか人の多さに感心してたら、一々後ろから馬鹿にするような言葉が飛んできた。

そんでレストランからの帰り、またその団体とエレベーターで鉢合わせ。
彼女は気にもせず「凄いねー高いねー夜景綺麗だねー!」と楽しそうにしゃべっていて、それに対してまた後ろで嫌味をだらだら。
百貨店のエレベーターだから、基本最上階で人がいっぱいになってそれ以降とまっても人が乗れずに閉まるボタンを押してスルーするのがずっと続いてた。
なのに、10Fに止まった時、急に彼女が閉まりかけたドアに手を挟んだ。
そして俺の手を引っ張って外へ出たと思ったら
「どうぞ、私達は階段でも帰れますから乗って下さい」と外に居た夫婦に声をかけた。
夫「いえ、悪いので・・・」
彼女「困ったときは助け合いですから」
そんな一見よくわからないやり取りをする二人。各駅停車のエレベーターに団体がイライラしていたのか
「さっさとしろよ」「乗らないなら置いてけよ」と一言吐き捨ていた。
すると彼女がニッコリ笑って「あなた達の言う譲り合いって中身が伴ってないんですね」と一言。
言われて気づいたが、奥さんが大きな荷物引っ張ってて、鼻に酸素のチューブみたいなものを通していた。
確かにあれではエスカレーターも階段も使えない。

一緒にエスカレーターを使ってのんびり降りながら、よく気づいたなと彼女に聞いてみると
「だってさ、こんなに人がいて優先で昇れるエレベーターもあるのに、優先で降りられるエレベーターがないんだもん」
と不満そうに口を尖らせていた。でも直ぐにまたニコニコ笑って「いちにちいちぜん!できてよかったね!」
ちょっと違うかもしれないけど、なんかすっとしたお話。
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