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51 :伝説の鬼女 ~修羅場・キチママ・生活まとめ~ 2014/04/28(月) 13:51:57 ID:0hVxKYBbg
嫁とは高校の時からの付き合いで、大学卒業してすぐに同棲した。
俺の実家が小さい不動産屋をやっていたので将来を考えて
地元のホームビルダーで働いて、すぐに宅建も取った。
給料は多くないし、朝早い事も多いけど、土日は休みじゃなかったが、残業も少なく
ちゃんと会社の休業日には休みが取れた。
会社はいい人が多くて仕事が楽しかった。
嫁はいい大学を出ていたこともあり、大企業で働いていた。
毎日忙しくて、家に帰っても仕事を持ち帰って頑張っていたので
会社から徒歩で帰ることができる俺が、家事全般をやって嫁の仕事を応援していた。
嫁から、仕事の愚痴とか聞いたり一日の出来事を話しながら、家で晩酌するのが楽しかったんだが
嫁の帰宅がおそくなり、一緒に食事できずに夜食を用意することが多くなった。
夜食も食べることが多くなって、仕事で体を壊すのが心配だから、早く帰る様に考えてと言ったら
仕事の事に口を出すな、気楽な仕事をマイペースでしているあなたには分からないと言われて
その日から夜食はいらない、寝室も分けられた。
土、日曜日に仕事から帰ってきても、食事の用意はされていたけど、
嫁は自室で仕事をしているので、一緒に食べようと誘うと仕事が終わらないから無理だと。
そんな時、嫁から、嫁らしい事が出来ていないから別れた方がいいと言われて
俺は、嫁の事がまだ好きだったんだが、仕事でノイローゼになっている嫁は離婚しか言わなくなった。
3年弱の同棲生活を終わらせた時に、親父から実家を継いでほしいと連絡が来た。
実家は街の不動産屋をやっていたんだが、地元じゃない駅前に所有しているシャッター商店街とその商店街用の大きな駐車場が
利益の食いつぶしていたんだが、商店街潰してショッピングセンターができることになり、
結構高値で貸す事が出来た。
駐車場跡に、テナント付きの賃貸マンションを4棟立てて、贅沢できるようになったから
親父は引退して、夫婦で趣味の家庭菜園やりたいと、仕事の引き継ぎもあり、親父の引退は2年後になった。
その貸しテナントで自然食品の店が有って流行っていたんだけど、
そのオーナーが家庭の事情で店を閉めることになった時に、地元に顧客も多くて存続をお願いされている、
後をやってくれる人探して欲しいと言うので、弟にある程度不動産屋を任せて、俺がその店を引き継いだ。
その店の隣が空いていたので、自然食品を活かしたカフェを併設した。
地元のタウン誌に癒される店って載ったので、カフェも繁盛した。
そんな時、店に入ってくる懐かしい嫁の顔を見つけた。
従業員が席を案内して、嫁が座ってすぐに俺が声を掛けた。
嫁が俺を見るなり、大泣きし始めたので、バックヤードに連れて行って落ち着かせた。
どうしてここにいるのと驚いた顔で言うから、この店のオーナーで
実家の跡を継いだこと、このテナントビルも自社ビルで、相変わらずマイペースで仕事をやってる事を話した。
嫁は、離婚後、体を壊して鬱になって休職中であることを言い、俺と久しぶりに話せてよかったと少し笑った。
それから、嫁は毎日来るようになり、店の手伝いもするようになって、よく笑うようになった。
もう一度、嫁にプロポーズしたら、嫁が仕事を辞めてきたと言うので、
店を切り盛りしている女の子を社員にして、店長を任せた。
再婚した俺と嫁は、年に3ヶ月は国内外を二人で旅行している。
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