日. 11月 24th, 2024
351 :殿堂 2021/03/27(土) 21:46:19 ID:sX.si.L1
先日、同期の男と一緒に昼食の買い出しに出た。
田舎育ちの私としては、東京の路地は歩行者がいても車がスピード出しててすごく怖い。
最近はウーバーの自転車が猛烈にとばしてて怖さは増したと思う。
同期は東京生まれ東京育ち。
会社の入ってるビルは裏手から出た方がコンビニが近いのだけど、上で書いたような路地を歩かなくてはならなくて、私は一人の時は往復で5分も違わないので面からちょっと遠回りする。
エレベーターで降りながらそんな話をしたのだけど、同期は「轢いた方が悪いんだから気にすること無いのに」と笑っていた。
確かに車も気を付けてるだろうしと同意して、でもやっぱり怖いものは怖いんだよねと返した。

ビルの裏手から路地に出た同期は、左右の確認もせず路地を渡ろうとしてそのまま撥ねられた。
同期の後ろからビルを出た私が「クルマ!」と叫んだのと同時だった。
さっきまで路地の車が怖いって話をしてた同期が、目の前で1mくらい吹っ飛んだ。
幸い骨折程度で済んだけど、吹っ飛んで転がる同期を目で追っている瞬間の、脳内が完全に無になってる感覚は数日夢に見た。

少し落ち着いたとのことで、今日同期からLINEが来た。
まだ入院中だそうなのだけど、お見舞いにも行けないし、救急車呼んだりした私にお礼とお詫びと諸々の報告の連絡だった。
そこで、事故の直前の会話についての話になったのだけど、それが正に神経がわからんって感じだった。
同期の「轢いた方が悪いんだから気にすること無いのに」という発言は、本当に言葉通りの意味しかなかった。
私はその発言の意味を、『轢いたほうが悪くなってしまうことが多いのだから、車は気を付けて運転している。そんなに心配しなくてもいいのに』という意味だと捉えた。
同期は、轢かれたら痛いとか怪我をするとか、ましてやタヒぬかもしれないなんてカケラも思ってなかった。
轢かれた側じゃなくて轢いた側が悪い、というところまでで認識が止まってた。
「轢かれちゃった~、痛~い、右見て左見て……って大事なんだねぇ~」だって。
要領がよくて忄生格も良い同期のことを尊敬していたのだけど、急に同期がよくわからない生き物みたいに感じて寒気がした。
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