金. 11月 22nd, 2024
427 :殿堂 2020/10/28(水) 15:43:45 ID:Qk.y2.L1
旧友だと思っていた相手に金持ち逃げされたまあよくある話
ちょっと長い

10ちょっと年くらい前、学生の俺はオタ部活に入っていた
皆割りと仲良くしていてまあ学生らしく将来は漫画家とかゲーム製作者になりたいとか言い合っていた
俺はラノベ作家になりたくていつまで経っても完結しない素人小説を書いたりしていた
そんな感じで楽しい学生生活を過ごしもちろんほぼ全員ゲーム製作者やラノベ作家になどなれなかった
俺を含めてなれなかった連中はごく普通に就職した

がそのうち一人Aが本当にそのまま漫画家になった
漫画家といっても同人漫画家だがしかしイベントで同人誌を出せばそこそこ売れて
さらに商業からのイラスト注文とかも出来るようになってそれで収入を得れるようになったらしい
俺は友達の中で唯一「その世界」に行ったAをすげえと思った
当時新社会人だった俺らは世に出たばかりのツイッターですげーなトラの穴で本買うわとか言い合ってた
ちょうど「らきすた」あたりでオタ趣味とかコミケが一般化した時期だった
20歳そこそこの俺にとってコミケはなんか「大人のシガラミがない自由で楽しい夢の世界」で
そっちへ行けたAはすげえなと思っていた
そんな感じでAを含む部活仲間とは卒業後もたまに会いお互いの結婚式に出るくらいは友情が続いた

ほぼ全員が結婚したくらいで会う時間が取れなくなり縁遠くなったが
俺にとってあの日々は幸福だったし離れても友達だと思っていた

そして今年の春にコロナが出てヒマになったから超久々に昔の自筆ラノベを引っ張り出した
いまさら投稿だプロだとかは思わなかったが昔の情熱溢れる話を自分で読むのはすごく楽しかった
最後は素人に良くあるエタって終わってたので一応ちょっと書き足して「完結」をつけた

でAを思い出した
ずっと放置してたツイッターを久々に見てAの近況を見た
Aは変わらず同人誌とイラストを描いてそこそこのフォロワーを得てそこそこの地位についているようだった
たまに落書きをあげればフォロワーによるリツイートイイネが必ずついていた

俺はそんなAに恐る恐る直接連絡した
金はもちろん相場以上に払うから俺の作品に出てくるキャラのイラストを書いてくれないか?と
コロナでコミケがなくなったと聞きちょっと時間があるかなと計算もあっての連絡だった
恐る恐るだったがAは二つ返事で引き受けてくれた
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