それ以来ちょっとだけ対人恐怖症みたいになってしまった。
それから月日は流れ、うちらはアラサ―になった。
Aは叶いっこない夢ばかり追って、金持の親の元でニートをしていた。
さすがにどうなのこの人と思っていたところ、
ある日、ひょんなことからAに告白された。
いじめ以来人が恐くて、職についてもうまくいかないらしい。
でも、Aには少数だがちゃんといい友人がいるし、
一緒に出かけても、店員などともうまくコミュニケーションが取れている。
たしかに男性.全般は苦手っぽいが、メンタル系の医者にかかったこともない。
頭にきて、はっきり言ってやった。
「そんなの甘え。いつまでも20年前のことを持ち出して恥ずかしい」
「……うん」
「誰の役にも立てずに、社会のゴミになるなら、さっさとタヒんだほうがマシだよ」
「……そうかも。ありがとね」
その後、Aはジサツしました。
遺書には、「すみません。私はこの世界に適応できませんでした」とだけ書かれていたみたい。 続きを読む