土. 11月 23rd, 2024


240 :拝啓、鬼女様 2012/04/27(金) 11:46:39 ID:vu3guTp1
武勇伝じゃないけど

数年前、雨降りの夜中、幹線道路を60キロ位で走ってたら脇道から黒塗りのセルシオが飛びたしてしてきた。
咄嗟にハンドルをきったが接触。俺の車は左前のフェンダーからえぐられる様な格好となり、大破した。
車を降りて茫然と変わり果てた車を見ていると、セルシオからドアを物凄い勢いで閉めて男が来た。
見るからに、ヤバそうな30歳くらいの大男で、態度もおりゃーっていう様な感じだったから
「うわー、完全にヤ〇ザだ・・・保障なんてないだろうし、下手したら杀殳される・・・」
と思ってたら、大男が突然雨降りの地面に正座し、深々と頭を下げて来た。
「申し訳ない!全面的に俺の不注意だ!俺はみた目どおりの人間で、謝り方も、敬語も出来てねえが、
これが俺の精一杯の謝罪だ!本当に申し訳ねえ!」
と言われ、意外すぎた態度に茫然としてたら、10分位してその方の親分がわざわざ現場に登場。
「こいつの事故は、監督する立場の私の責任です。全てを保障させていただきます。本当に申し訳ない」
と、事故した本人以上に丁寧に謝罪してくれた。

後日、中古だったが同型の同色のピカピカにワックスつけされた車と現金20万が、送られた。
後が、怖いから20万は返金しに言ったら相手の方が
「いや、過ちには責任をとりたい、あなた方大怪我してたら金だけじゃすまなかった」
と半ば強引に近く掴まされた。

世の中、形だけ謝ったり、謝らない奴が多い中、敬語もできないあちらさんの謝罪は本物だと感じた
見た目で判断しちゃーいけないなと、ちょっと旨がスーッとしたお話。
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