土. 11月 23rd, 2024
99 :ちわわ 2017/05/13(土) 00:21:53 ID:ejoSSBPT.net
会社に来たハケンのおっさんが凄かった。わが社は建材の販売をしているんだが、
商品を各現場に届ける配送部と商品を管理する倉庫にそれぞれハケンが一人ずつ来た。
俺の方、倉庫にはフォークに乗れるおっさんが配属され、
配送の方には体格のいい元気そうな二十代半ばの男が。
倉庫チームのリーダーはこの辞令を聞いて「あっちのほうがよかった」と呟く。
でもしかたないね、若いのはフォーク乗れないらしいから。
四十代でハケンなんてロクなもんじゃないだろ、すぐ切って別のを…というのが大方の予想。
ところがおっさん、初日から只者ではなさそうなところを見せた。
資材置き場には配送の部署が散らかしていった廃材が所狭しと並んでいて、
係長からそれを壊して片付けておくようにというのが最初の仕事。
目分量から考えたら産廃用のでかいゴミ箱もすぐいっぱいになって、
それでも入りきらんだろうと思っていたが、きれいさっぱり片付けてしかもゴミ箱には余裕がある。
ちょっと不思議に思って見に行ったら廃材がパズルのように整理整頓されて箱の中。
ほとんど余分な隙間もなく埋め尽くされていた。ゴミ箱の交換でもかなりの経費がかかるのだが、
おっさんが作業にかけた長い時間の時給と比べてもおつりがくる。

翌日配送部門からクレームが。あそこに置いてたのを今日再利用するはずだったのに…
そしたらおっさん「どの商品ですか?」なにやら商品名を書いてるメモ帳を出すや、
配送が使いたいものがどこにいくつあるかを説明。
それって在庫じゃないのにご丁寧に…と思ったが、再利用することで経費削減にもなる。
さらに廃材の中から使えそうなものをきれいにして返品伝票を書いて在庫に戻すなど、
おっさんがきてから経費の削減目標まで立てられるほど課長も注目し始めた。
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