金. 11月 22nd, 2024
334 :スカッとする修羅場まとめ 2016/12/11(日) 22:30:55 ID:???
ふと思い出したんだけど、お月見イベントがあって月見に行ってきたときのこと
会場は最低限のライトアップにゆったりした音楽が遠くで微かに流れていて、ロマンチック
順路に沿って歩くんだけど、俺の前に
若いカップル
女忄生グループ
という順で歩いていた

その日は空にうっすら雲がかかっていて、月は朧に見えていた
それはそれで綺麗だったんだけど、前の女忄生たちは「曇ったー」「残念」と話してた
しばらく歩いて池の上にかかった渡橋のところでカップルが立ち止まった
晴れていたら月が池に写って綺麗にみえていたのかもしれない
一応見所だったので、女忄生たちも俺も立ち止まって橋の上から月を堪能していた
するとカップルの男忄生が「月が綺麗ですね」と女忄生に囁いた
夏目漱石の有名な台詞だ
女忄生たちも黙って耳を澄ませている気配が伝わってきた
女忄生は三泊ほどおいたあと、「傾く前でよかったわ」と答えた
それを聞いた男忄生は笑顔で「今日は暖かいね」と答え、女忄生は「私は少し肌寒いわ」と返し、男忄生が女忄生の手をとった
わかる人にはわかると思うけど、二人はこれでもかってくらい相思相愛だし、意思疎通も風流だった
カップルがそのまま留まったので、女忄生グループと俺は追い越して進んでいった
女忄生グループはある程度歩くとクスクス笑いだした
「月が綺麗ですねって愛の告白でしょ?」
「女の方わかってなかったよね」
「それか知らないふりして振ったんじゃない?」
「どっちにしても男の気持ち通じてなさ過ぎて滑稽」
「なのに手握ってたのー!」
「えー?見てなかったー」
「そもそも月綺麗じゃないよね!」
そんな声が静かな夜に響いてた
離れていたしカップルには聞こえてなかったと思いたいけど、風流が全く通じてなくて風情が台無しだったわ
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