土. 11月 23rd, 2024


650: おさかなくわえた名無しさん 05/02/25 09:47:23 ID:VBcGkEaE
現在アメリカ留学中ですが,
少し前にあるアメリカ人の初老の男性と
話をする機会がありました. 

「お前は日本人か?」 
「そうです」 

「そうか・・・日本人か.父は日本人と太平洋で戦った.」 
「はぁ.」 

「日本人の君に,聞いて欲しい話があるのだが...」 

「子供の頃,自分の一番の楽しみは,
土曜日の朝にテレビでアニメを見ることだった.」
 
「その頃は,当然だがまだ白黒テレビで,
窓においたアンテナをうまく調整しないと電波が入らない,
そういうテレビしかなかった. 」

「その頃にどんな番組を見ていたのか,
今ではほとんど覚えていない,
が,ひとつだけ,
今も忘れられない素晴らしい番組がある. 」

「その番組が見れるのは,
本当に大気の状態がよいときに,アンテナを正確に
クリーブランドの放送局の方向にあわせた時に限られた.」
 
「あんなに素晴らしい物語は,
あれよりあとにも見たことがない.
ロボットたちが人間のように考え苦悩し
悪役のロボットたちにさえ,
とても悲しい物語があったのだ. 」

「あれは,単なるアニメではない.
もっと哲学に近い何かがある物語だった.」
 
「未来の世界を描いたものだった.
主人公はロボットの少年で,
自由に空を飛ぶことが出来るんだ.
そう,少し変わった髪形をしていたな...」
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