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303 :鬼女日記 2015/04/01(水) 13:35:07 ID:U1J
母の訃報を大喜びで今か今かと待ちわびていたこと。

子供の頃、ペット飼いたい、だけどノーリードの犬に噛まれて以来犬が怖かった私に、
母が犬を買ってきた。しかも大型犬のレトリーバー。
びっくりする私を、母はあんたが欲しがってたペットでしょ!なんで喜ばないの!と叱りつけた。
私が欲しかったのは猫か鳥だったんだけどね。
苦手は苦手なりに、面倒見たり一緒に遊んだりしていれば情が移る。可愛くなってくる。
子犬だったこともあって恐怖感は徐々に薄れ、数ヶ月もすればすっかり犬好きになっていた。
そしたらある日の夕食時に、突然あの犬上げることにしたからと告げられた。
驚愕、後号泣の私に、あんた犬嫌いだったでしょ、あんたのためにもらい手探してきたのに
なんで泣くの!と母は怒り狂った。

母のことを思い出す時、一番強烈に思い起こされるのがこの記憶。

運動音痴で超インドア派だった私が、ピアノか絵画教室に通いたいと頼んだ時も、
なぜだか体操教室とプールに突っ込まれた。
泳ぐ方はそこそこできるようになったけど、体操はぜんぜん上達しなかった。
この時は体が弱くて話し下手な私を、
体力をつけさせつつ同じ年頃の子達と馴染ませようと思ってくれた親心なんだろうと信じてた。
実際にはぜんぜん逆で、まったく上達しない私は周りの子に馬鹿にされてからかわれていたけど。
だけど犬のことがあって、ああ母は私が嫌いなんだなと自覚した。

家庭内では影の薄かった父が亡くなり、母が独居になり、体調が思わしくないので、
一緒に暮らそうって催促が来たのを無視したり冷たくあしらったりするのがとても楽しかった。
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