金. 11月 22nd, 2024
405 :殿堂 2006/01/04(水) 13:33:08
これって既出??? 既出だったらスマソ!

915 :もう少しここに ◆16i1keR0oc :04/10/12 20:42:23 ID:jtjoC2JB

 6年ほど前の今頃は、花屋に勤めていた。毎日エプロンをつけて店先に立っていた。
 ある日、小学校一年生ぐらいの女の子がひとりで花を買いに来た。 淡いベージュの
 セーターにピンクのチェックのスカート。 肩の辺りで切り揃えた髪が、動く度に
 揺れて愛らしい。フラワーキーパーの前に立ち止まり、真剣な面持ちで花を
 選んでいる。

 母の日でもないし、クリスマスでもないし、何のプレゼントかなぁと思って、
 しばらく様子を見ていた。あっちを見たりこっちを見たり、あまりにも
 一生懸命でなかなか決まらない様子だったので、「誰かにプレゼントするの?
 お誕生日?」と声をかけてみた。

 少女は首を横に振る。「お母さんにあげる」と言う。 「お母さんお花が好きなん?」と
 聞くと、今度は首を縦に振る。 こんなおっさんが相手したら緊張して言葉にならないかなと
 思って、ニコニコ笑顔をがんばってみた。しかし、少女の口から思いがけない言葉を
 聞いて、胸がつまった。

「パパがタヒんじゃったの。ママ元気ないの。だからお花あげるの。」

 そんな言葉を口にしながら、一生懸命お花を選んでいる。泣きたい気持ちで
 爆発しそうになった。「そっかぁ。。。お母さんきっと喜ぶねぇ。」笑顔を
 頑張れなくなってきた。
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