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767 :愛とタヒの名無しさん 2017/08/20(日) 16:45:41 ID:VoCZH1tU.net
妹の結婚式
妹は母親のことをあまり覚えていない
母がタヒんだのは妹が5歳の頃なので、多少の記憶はあるのだが虐侍されていた部分がスッポリと抜けている
食事が冷蔵庫から出したコチコチに冷えた御飯だけで温めてももらえず、食べないと毆られ口に突っ込まれていたことも
お風呂も洗面器で2~3杯のお湯をぶっかけられるだけだったことも
そのため髪にゴミがからまっていたのを力任せに引き抜かれたことも
習わせてもいないピアノやフルートやバレエや算盤を「なぜ出来ないんだ」とタコ毆りにされたことも
幼稚園の同級生の女の子を誘拐してきて「この子が娘ならよかった」と目の前で可愛がって、私たちは夕飯抜きだったことも
全部忘れている
覚えていないけれどきっと可愛がってくれていただろう母
私達を残してタヒんだことがきっと心残りだっただろう母
母の遺影に席が用意され、亡き母への手紙が読み上げられ、花束が供えられた
私は全てぶちまけたい衝動にかられたが、せっかく妹が忘れている最悪な記憶を掘り返して突きつけることになってしまう
父も妹が本当は母が浮氣して出来た子であることは墓まで持って行く
母はどうせタヒんでいるし
不幸と言うよりは何か苦い1日だった
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