土. 11月 23rd, 2024
888 :おさかなくわえた名無しさん 2014/01/26(日) 10:25:34 ID:d9tLhMM8
俺の修羅場はアニサキスに感染したときだな
夜中にありえないレベルの吐き気と腹痛に襲われて
吐きまくって胃液しかでなくなっても症状はいっこうに治まらない
物音をききつけた母親が起きて様子をうかがいにきてくれたんだが
どこがどう痛いのかとか下痢はしているかとかきいてくる母親に何故か仮病を疑われてるような気になって
「うるせー!腹いてぇっていってんだろ!」とか怒鳴ってしまった
すると怒鳴り声を聞いた父親がやってきて
一言
「怒鳴る元気があるならたいしたことない、そんな馬鹿ほっとけ」
これをきいてヤベェと思ったがあとのまつり
居間に胃薬置いておくからと言い残して母親も寝てしまった
その後、母の用意してくれた薬を飲むもそれも吐いてしまい そのうち震えまできたが
今更両親に頭を下げて助けを求めるのもカッコ悪いとアホな意地を張って居間で一人ブルブル震えてた
しばらくそうしてると妹が居間にきた
妹はおもむろに俺の顔をのぞきこむと
「お腹痛いの?救急車よぶ?」
俺→黙って首を横に振る
「じゃあお母さん達に謝って病院連れてってもらおうね、本当に苦しい時は意地張ったらダメなんだよ?」
と言ってそのまま両親に話をつけに行ってくれた。
両親が出かける準備をしている間も妹は携帯で夜間救急を調べ、病院に電話をして今から行くことを伝え
両親にどこそこの病院に行って裏口から入って窓口のピンポンを押せば受け付けてくれるなど指示を出してくれて
俺はただそれを聞きながら、あの小さかった妹がいつの間にかこんなに頼もしく成長していたのかと感慨にふけっていた。
けっきょくその時は処置できる医者がいなくて薬を出してもらうにとどまり
翌朝病院があいてから再度行って諸々の検査やらアニサキス本体を取り出す作業をしてもらうことになった
生まれてこのかた病気らしい病気をしたこともなかった俺は少し不安になって
あの頼もしい妹に付き添いをしてもらったんだが
俺の中から取り出したアニサキスをこんな大物は珍しいと医者が見せにきたとき
「すごーい!シャーペンの芯みたいでウケるwww」
と笑いながらパシャパシャ写メ撮って医者をドン引きさせてる姿を見て
こいつは大人になったんじゃなく、ただの変人になってしまったんだと心の中がとっても修羅場だった。
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