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965 :修羅場な話 2016/05/30(月) 12:29:51 ID:78IMKpPR.net
三浦春馬にそっくりで、透明感がすごくて、ホントに王子様みたいな見た目の
会社の先輩。
すらっとしてスタイルもいいのに、かなりの大食いで、
そこも可愛いと女忄生陣から大人気だった。
その先輩から水族館に一緒に行こうと誘われて、嬉しすぎて天にも昇る心地だった。
先輩は毎朝、コンビニのパンとかおにぎりを会社のデスクで食べていたので、
デート当日、朝ご飯になればと思い、先輩の分のサンドイッチを作って持って行った。
朝ご飯を食べていないと言われたので、サンドイッチを取り出したらすごく喜んでくれたのだが、
いつまでたっても食べようとしない。
先輩のお腹はグーグー鳴っているのに、鞄の中にしまい込んだまま、取り出そうとしない。
向かい合って座った早朝の電車は誰もいないし、誰かの迷惑になるとも思えない。
「食べないんですか?」と言っても、曖昧に笑うだけ。
食べないまま目的地に到着し、一緒に水槽を見て回る間も、先輩のお腹は鳴りっぱなし。
さては手作りとか嫌いだった人か…と思い当たって、泣きそうになっていたら、
「そろそろお昼だから、外に行こう」と言われ、水族館の中庭の芝生に連れて行かれた。
で、先輩がやっと鞄から取り出したサンドイッチ1人分を、2人で分け合ってモソモソ食べた。
その日、夕方まで一緒にいたのに、私達が口にしたのはたったコレだけ。
先輩のお腹はグーグーと、1日中鳴りっぱなしだった。
カフェで休もうと提案したり、水族館の中の出店みたいな所で何かテイクアウトしませんか、とか
色々言ってみたんだけど、朝と同じく曖昧に笑うだけで、何も食べなかった。
帰る頃には、私のお腹もグーグーと鳴っていて、わびしい気持ちになった。
大食いなのになんで我慢するんだろうと、不思議な気持ちしかなかった。
先輩と一緒にいれて嬉しかったし楽しかったんだけど、ひもじいデートは嫌だなぁと悲しかった。
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