金. 11月 22nd, 2024
304 :ちわわ 2012/08/29(水) 20:52:50 0
今から数十年前に、父が体験した修羅場。

私が生まれてこの方、ひどく酔った姿など見たことのなかった父が
ある日、疲れていたのか初めて酔った感じになり、娘の私に語り出した。
娘も大人になってきたと思って気がゆるんだのか。

まだ若く、張り切って働いていた父。
昔ということもあり、同じ大学校卒の先輩後輩ばかり多い会社でもあり、
仲間、先輩後輩の絆のとても強い会社だったよう。

ある時、後輩の一人が病魔に侵され、余命いくばくもない…と医者は診断。
ただ昔のこともあり、本人にはひたかくしに…というのが当時は主流だった。
なので本人には余命宣告をせずごまかしていた。
しかし本人はそれを疑い「オレはタヒぬんだろう!教えろ!」と妻に吠えるようになる。
ひどく度を失った状態で連日ナースや妻を怒鳴りつけたりするので、精神不安定だからと
尚更告知できないという意識が周囲で高まり、それに伴って本人の凶暴さも増すという
悪循環が出来上がっていた模様。

そのうち、妻にドイツ語の辞書を買ってこさせ、カルテを盗み出して解読しようともした。
ここまで来て完全に要注意患者扱いで病院も彼に対して厳戒態勢に。
すると、元々家庭内独裁者的な脳のあったらしい後輩、とにかく奥さんを責め立て、
怒鳴って脅す、なだめすかすと思えばまた脅す、というのを繰り返した。
気の弱かった奥さんは耐え切れず、とうとう責められるままに口を割ってしまった。
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