金. 11月 22nd, 2024
418 :きまぐれ鬼女 2006/09/09(土) 15:24:20 0
泣ける話じゃないけど、5,6年前のことです。

会社から帰る途中の電車に、車椅子の男の子が1人で乗ってきた。
車内は割りと混んでいたので、「ちゃんと降りられるかな?」とは思ったけど、
そのまま読書を続けてました。

電車が終着駅に着きました。
ホームと電車の間に、結構大きな段差があったので、危ないなと思ったけど、
嫌がられるかも知れないので、手伝うことはせず、車椅子の後ろに立つだけにした。
周りでは、中年のサラリーマンとOLが数人とメール打ってる茶髪のにーちゃんが居ましたが、
全員興味なさそうに、そっぽを向いています。

ちょっと苦労していましたが、車椅子の男の子がホームに降りようとした時、
車椅子が大きく傾きました。
すぐに手が出せるように、あらかじめ後ろに居た私は、支えようとして車椅子に飛びつきました。

その時、

周りに居た人全員が、一斉に車椅子に飛びつきました。
男の子もびっくりしていたけど、私は中年のおじさんと頭をぶつけるし、OLさんはブランド物のバッグ踏まれてるし、
茶髪のにーちゃんは携帯落っことしてるし…

知らん顔してて、皆同じこと考えてたんだと思う。
男の子がホームに降りた後、みんなちょっと照れくさそうにして、無言で改札口に向かいました。
改札口を出た後、なんだか急に誰かに優しくしたくなって、両親に電話を掛けてみました。
「別に用事ないんだけど暇だったからさ。元気?・・・」って。

5分くらいで切っちゃったんだけどね。
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