金. 11月 22nd, 2024

62 :修羅場な話 2013/10/25(金) 12:07:43 ID:4f1GybIv
同じ部署のある女忄生社員が普段から「私、英語ペラペラなんです」とよく言っていた。
しかし、「喋ったからといって減るもんじゃないけど、
普段はこの能力は使わないことにしてる」とも言っていた。
皆、苦笑いで「そ、そうなんだ…」と言って聞き流してたわ。
因みに、誰も彼女が英語を喋っているのを聞いたことがない。

先月、その女忄生社員が、今度アメリカに旅行に行くと言い出した。

そして彼女のそのような発言から何日か後で、俺は他部署に資料を取りに行った。
そこの部署は普段一切関わりがない部署だったんだが、
そこに自称英語ペラペラの女忄生社員が居た。
俺は「あれ?何の用なんだろう?」と思ったわ。
彼女は、俺が居ることには気づいていないようだった。

そうしたら彼女は、そこにいた男忄生社員に「すみません、ちょっとお聞きしたいんですが」と声を掛けた。
俺は何となく耳をそばだてて聞いてしまった。
「今度アメリカ行くんですけど…アメリカ人に話しかけられた時、
『私は日本人です。英語が喋れません。ごめんなさい』って言いたいんです。
今のこの言葉、英語で何て言えばいいですか?教えてくれませんか?」というようなことを言っていた。

俺は無駄に冷や汗をかいてしまった。
そして聞いてはいけないことを聞いてしまった気がしたので、
そそくさとその場から退散しようとしたんだが…
「あ!あんた、今聞いてた?」と、物凄い怒鳴り声とともに彼女は俺の方に向かって来た。
ペラペラに喋れるという設定が崩壊するのが余程嫌だったのか、
「絶対誰にも言わないでくださいよ。私、本当は英語は喋れないんです。
ペラペラに喋れるのはフランス語なんです」と言い出した。

俺は恐怖も感じたが、どちらかというと笑い出しそうではあった。
しかしどちらにせよとんでもない修羅場だったわ。
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