第一話はコチラ
153:昔 ◆JRps2MHPuE04/12/12 00:13:23 ID:???
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俺は面倒くさいことが嫌だった。
黙り込む、という手段で、
彼女の言葉を奪っていたんだと思う。
俺の住んでいる地方は
(他もそうかもしれないが)
嫁に来たらまず近所に挨拶回りして、
ご先祖様の墓参りをするらしい。
俺はこれを知らなかった。
新婚旅行の翌朝
彼女は
「ご挨拶回りするなら、
着物に着替えないとダメですよね。」
とお袋に言った。
お袋は、
「このへんで近所に挨拶回りする嫁なんて訊いたことも無い。」
と笑った。
俺は披露宴に隣人ということで
ご近所がほとんど来ていたので、
そんなもんかと思った。
彼女は不審そうであったが、
それ以上は何も言わなかった。
「じゃあ、お墓参りにいくのじゃない?」
と言ったが、お袋も何も言わなかったので
「まぁいいんじゃないの?」
と流してしまった。
それは大失敗だったことが後からわかった。
黙り込む、という手段で、
彼女の言葉を奪っていたんだと思う。
俺の住んでいる地方は
(他もそうかもしれないが)
嫁に来たらまず近所に挨拶回りして、
ご先祖様の墓参りをするらしい。
俺はこれを知らなかった。
新婚旅行の翌朝
彼女は
「ご挨拶回りするなら、
着物に着替えないとダメですよね。」
とお袋に言った。
お袋は、
「このへんで近所に挨拶回りする嫁なんて訊いたことも無い。」
と笑った。
俺は披露宴に隣人ということで
ご近所がほとんど来ていたので、
そんなもんかと思った。
彼女は不審そうであったが、
それ以上は何も言わなかった。
「じゃあ、お墓参りにいくのじゃない?」
と言ったが、お袋も何も言わなかったので
「まぁいいんじゃないの?」
と流してしまった。
それは大失敗だったことが後からわかった。