日. 11月 24th, 2024

692 :修羅場な話 2007/11/02(金) 14:52:12 ID:6ZJd36V6
消防の頃、団地に越してきた二つ下の女の子Yちゃんと仲良くなった。
Yちゃんの兄ちゃんと私の兄も、同学年だったので友達になっていた。
ある日彼女の住む社宅マンションに遊びに行ったら、同じ社宅に住んでる
中学生たちに、兄二人がそろってシメられていた。
なんでやねんと思いながら眺めていると、中学生の背後のブロック塀から
Yちゃんがヌーッと顔を覗かせ、中学生めがけて控えめに投石を始めた。
一人の背中に当たったが、振り返った時にはもう引っ込んでいて見つからない。
そういうことを、角度や位置を変えて何度か繰り返していたが、
何しろ球威が控えめなので、中学生達は当たっても振り返るだけで
すぐに兄シメに戻ってしまう。
やがてYちゃんが何度目かに顔を覗かせた時、彼女は対面の電柱に隠れて
腕を組んで眺めていた私に気付いてしまった。
このままだと卑怯者として嫌われてしまうと思い、しかたなく電柱の陰から出て
Yちゃんと食べようと思ってビニール袋に詰めてきたカリントウを掲げ、
「お兄ちゃんいじめるな! やめんとこの犬糞投げるぞ!! ほるぁ!!!」
と切れて何をするかわからない子供っぽく叫びながら中身をゴソッと掴み出した。
中学生達が半笑い半必タヒで飛びのいた瞬間、兄たちは揃って光速で走り去り、
それを見届けたYちゃんも再び頭を引っ込め、私だけが取り残された。
なんでやねんと思いながら私もカリントウを放り出し全力で走ってその場は逃げ
きることができたが、その後 小2のYちゃんにはあれはカリントウだといくら言っても
信じてもらえず、話しかけると泣かれるようになった。
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