土. 11月 23rd, 2024
355 :鬼女日記 2015/06/23(火) 12:52:00 ID:rDA
就学前の幼児だった頃、自分には母の宝石や指輪を庭に埋めるっていう厄介な癖があった
原因もわからず減っていく貴重品に母が不信感を持ち、保管場所を移動させた後
代わりのように、結婚記念日のサプライズ用に父が買って隠してあった指輪を発見
とりあえずそれも埋めた

結果、記念日には花束とケーキしか送ることのできなかった父は大変しょんぼりして
母にも言えず家の中をひとり、失くした指輪を探すようになった
反省した自分は父の指輪を戻そうとしたが、家に入った瞬間母に見つかり「それどうしたの?」
怒られると思った自分は、思わず「女の人が返すって渡してくれたの」
架空の犯人に罪をかぶせてしまった

間の悪いことに指輪には「いつもありがとう愛してる」というメッセージカード
母は般若のような顔になった
そのあとのことはよく知らないが、以後何かを庭に埋めた記憶はない

二十年経ち、帰省した際「昔お父さんに浮氣疑惑が持ち上がって離婚しかけたのよ」
とあの時のことを母に持ち出され、今まで都合よく忘れ去っていた記憶が蘇った
庭に埋めてあった宝石達を掘り返して、実は…と罪のすべてをゲロり、
温泉旅行をプレゼントすることで手を打ってもらった
ほんとごめんなさい

母の叱責は短いものだったけど、父にはあの後どれだけ大変だったか延々と語られた
続きを読む