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630 :鬼女日記 2006/05/16(火) 20:39:13
オヤジの親友がタヒんだ時の話。
家も近くだし、オヤジとそのおじさんは学生の頃の同級でもあり
家族ぐるみの濃い付き合いだった。

家族以上に故人の交友関係を知るうちのオヤジは受付をすることになった。
オヤジの落胆ぶりもすごかったが、
「あいつにしてやれる最後のことだから」
ってがんばって通夜、告別式の準備をしてた。

準備も終わりそろそろ通夜の客が来る時間に
それまで控え室でずっと飲み食いしてた親戚というオッサン二人が親父のとこに来て言った。
「別にアナタを疑うわけじゃないけど、一応他人であるわけだから・・・これに一筆書いてくれないか」
差し出された紙にはこう書いてあった。

・香典の金額には私が全責任を持ちます。
・最終的に金額が合わない場合は私が補償します。
・通夜、告別式のスタッフとしての報酬は求めません。

横で見てた俺は一瞬にして怒りマックスに達したがオヤジは普通にサラサラと署名した。
怒りを抑えきれない俺にオヤジは静かに言った。
「お前も友達がタヒんだらわかる。俺はアイツのためにやってることだからもめたくないんだ」
オヤジがすごく大きく見えたよ。

そのあと、故人の奥さんが泣きながら走ってきて謝ってくれた。
「ごめんなさい。失礼なことして・・・これは破棄させてもらいます。ホントごめんなさい」
誓約書は破ってくれたけど、
通夜の後もすぐに通夜振る舞いの席に行って飲み食いしてるその親戚のオッサンに
最後までハラたって仕方なかった。
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