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534 :伝説の鬼女 ~修羅場・キチママ・生活まとめ~ 2009/05/12(火) 13:29:48 ID:CYPBuD460
ちょっとスレの趣旨から外れるかもしれんが
父が墓場まで持って行き、現場にいた姉が墓場まで持って行くつもりだった話

うちの父はどうしようもない奴で、正論をぶつ姉とは犬猿の仲だった。
貧しかった我が家には車もなく、父の実家への帰省手段はJR。
ある年、何故か仲の悪い父と姉の二人だけで帰省したことがあったらしい(自分は覚えてない)。
帰省からうちへ戻ってくるJRの中で、酔っ払いが暴れてたんだと。
他の乗客に因縁はつけるわ奇声はあげるわ、姉いわく
「多分、その時一緒に乗ってた人全員、『今お前が死んでも誰も悲しがらんからさっさと死ね』と
思ってたはず」
その酔っ払い、とうとう一人で乗ってたおばあちゃんに何事か喚き出したんだと。乗客は誰も助けない。
と、それまで知らん振りしてたうちの父が立ち上がり、酔っ払いに無言で詰め寄った。
酔っ払いは 何やコラ、とすごむが父は彼に無言のまま一歩近寄る→酔っ払い後ずさりする、の繰り返しで
たまたま開いてたドアのとこまで来てしまった。
車内が固唾を呑んで見守る中、父は酔っ払いの肩を軽く小突いた。酔っ払いはバランスを失ってホームへ転落。
列車はそのままドアを閉じ、出発したそうだ。
姉は「あそこ無人駅だった。しかもあれ、確か終電だった」と、父の死後数年経って話してくれた。

父は寡黙で、というか吃音が激しくあまりおしゃべりをする質ではなかったので、
死ぬまで自分のこの武勇伝は誰にも話していなかった。
姉も「あいつのちょっといい話なんか誰にも話さんwww」と言っているので、
良かったらここで誰か彼岸の父にGJと言ってくれないか。
明日は父の月命日だ。
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