金. 11月 22nd, 2024
876 :おさかなくわえた名無しさん 2013/06/07(金) 02:44:33 ID:npVBwnyy
大学の頃に出来た彼女が、とにかく世話好きだった。

付き合い始めの頃、食生活について細かく聞かれて、
自炊もしないし、あんまり野菜は食わないということを言ったら、
そんなことじゃ、体を壊すということを強くお説教されて、
その日は彼女の家でご飯を食べることになった。

食べ終わったら、俺の寝床が用意されていて、その日は彼女の家に泊まり、
その日からずっと彼女の家に住み着くことになった。

彼女はとにかく尽くしたがる忄生格で、朝は早く起きて俺の弁当を作って、
俺がその辺に脱ぎ散らかした衣類をすべて拾って洗濯してくれて、
「喉が渇いたな」と呟けばお茶を入れてくれて、
「風呂入ろうかな」と言えばお湯をためて、何も言わなくても背中を流してくれた。

しばらくは快適だったけど、段々と彼女の「尽くす」忄生格が怖くなってきた。
たぶん彼女は少しどこか壊れている子だったんだと思う。
「お金貸して」と言えば、何も言わずに何万円でも貸してくれたし、
嫌なことがあってむしゃくしゃした時、怒鳴ったりしても何も言わない。

最終的には、彼女の尽くす忄生格が本気で気持ち悪くなり、冷めて、別れた。
彼女は、自分自身、良いことをしてるとしか思っていないし、
別れる時はとにかく楺めた。
俺のためにこんなに時間とお金を使ってきたのに、何故別れなくちゃいけないのかって
説明をたくさんたくさん求められたけど
上手く説明できなかった。
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