水. 12月 4th, 2024
708 :名無しさん@おーぷん 2019/05/22(水) 22:05:39 ID:FjR.wg.wn
タヒんだ祖父はすごく厳しい人だった。
特に学歴をすごく重要視していて自分の6人の子供は全員大学に行かせて、嫁や婿も必ず大学を出ている人でないとダメだと言い張って見合いさせて決めたらしい。
祖父は農家だったから子供6人大学に行かせるために畑を広げて果樹なども手広く作ってすごい働いていたらしい。
だから俺の叔父叔母は国家公務員だったり教師だったり弁護士だったりしっかりしたステータスを持っている人が多い。

孫にあたる俺の兄が、成績は良いけど勉強好きじゃないから大学行かないと言い出した時は三つ揃いのスーツ着て家にやってきて説教しにきた。
俺はその時まだ小学生だったけどスーツ着た祖父のマフィアみたいな貫禄はちょっとカッコよかったのでよく覚えている。

祖父が亡くなった葬式の時、祖父自身は今でいう中学校までしか出ていなかったことを知った。
そんな祖父がなぜ大学にこだわったのかというと、戦争で徴兵されて出兵した時大学(士官学校?)を出たというだけでバカが上官になり、
その上官は前線に出ないくせに自分はそいつの命令でタヒななきゃいけない、ということを体験して子供も孫も絶対に大学に行かせろと言うようになったらしい。

俺の兄がT大に合格した時は祖父は泣いて喜んでいた。葬式の時初めて知ったけど兄は祖父に密かに呼び出されてご祝儀として100万円もらい、
そして「大学に入ったら勉強よりも人脈を作れ。政治家や官僚になりそうなやつとは特にだ。そしてもし戦争になったときはそのコネを使って一族のやつが徴兵されないようにしろ。お前がやるんだぞ、お前がやるんだぞ」と言われたそうだ。

祖父は戦争の話を一切しなかった。だから祖父の学歴偏向主義みたいのが子供や孫が戦争になった時に助かるようにと考えていたからだということを知った時が衝撃だったし、おっかなかった祖父の愛を感じて少し嬉しかったな。
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