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803 :鬼女日記 2015/08/05(水) 22:57:09 ID:OM8
人がファンからアンチ、最終的に狂人と化す様を見聞きしたのが衝撃的だった。

私と大学以来の友人Aは共に読書が趣味で、在学中から好きな小説について語り合ったり、
お勧めのものを貸し合ったりしていた。卒業後も月2回以上は会う仲だった。

あるとき、私たちはとある女忄生作家の作品と出会った。
その作家の作品は少々癖があり、好き嫌いが分かれるのだけど、私とAはどんどんはまっていった。
作中には複雑な事情を抱えた一癖も二癖もあるキャラクターが数多く登場するのだけれど
自身も家族関係で苦労してきたというAは
「この感覚が分かる人ってなかなかいないと思う。彼女は本物だ」と感動しきりだった。

お互いに社会人となって数年たったあるとき、地元でその作家のサイン会が行われることになった。
勿論喜び勇んで半狂乱で会場へと向かう私とA。
本や雑誌の対談等で写真で見ることはあっても生で彼女を見たことは一度もなかった。
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