857 :殿堂 2008/02/03(日) 20:34:01 ID:wLH12HIM
今から20年以上前、教師の言う事は絶対でPTAが今ほど強くなかった頃の話
当時小学生だった俺はいじめに遭っていた。級友(?)からの罵倒、暴カ。上履きや筆箱などの持ち物を隠されるのも日常茶飯事。
勉強も運動も出来ず決して出来のいい生徒でなかった俺を教師も快く思っていなかったらしく、毎日のように叱られ、体罰を受けた。
しかし当時の俺はそれを疑問に思っていなかった。嫌ではあったが自分はこういう星の下に生まれた人間なのだと妙に納得していた。
ある夏の日、廊下ですれ違いざまに俺の制服のシャツの背中に習字で使う墨汁でラクガキをした奴がいた。墨汁なので洗っても落ちる訳がない。
服を汚した事で親に怒られる事を覚悟しながらそのまま家に帰ると、自営業でいつも家にいる親父に「誰にやられた!!」と問い詰められた。
誰か分からないと告げると親父は俺の首根っこを捕まえて車に押し込むと、社員のKさんに運転させ学校へ向かった。
小学校に着くや職員室に引っ張って行かれ、俺の背中を教員連中に見せ付けながら烈火の如き勢いで怒鳴り始めた。
教員連中はあっけに取られながら、いきなりの珍入者に当惑してる様子だった。俺は子供心に恥ずかしくてしょうがなかった。
無理もない、俺へのいじめは今に始まった事ではないのだ。今更なにを言ってるんだいう空気がひしひしと感じ取れた。
やがて俺を目の仇にしていた大柄の男忄生教諭がやれやれといった顔で親父の前に歩み出た。話は分かりました、今日は引き取ってくれと。
あからさまにやっかい払いをしようとする態度は親父の怒りに油をそそぎ、教師につかみかかろうとした。教師は待ってましたとばかりに身構えた。
その時、間に割って入った人がいた。社員のKさんだ。真面目で無口、いつも黙々と仕事をこなし怒った所など見た事も無い。
男忄生教諭は完全に臨戦態勢、息もかかるほどつめ寄ると上から細身のKさんの身体をにらみ付けた。
その時、Kさんはやおら上着を脱ぎ始めた。どんなに暑い日でも上着を脱がなかったKさんが。俺は大喧嘩が始まると思い心臓が止まりそうだった。
なんとか止めてもらうようにすがる思いで親父を見たが親父は何も言わずにその光景を見ていた。その顔にもはや怒りの表情は無かった。
結果として、喧嘩は起らなかった。その日以来俺に対するいじめはぱったりと止んだ。
当時小学生だった俺はいじめに遭っていた。級友(?)からの罵倒、暴カ。上履きや筆箱などの持ち物を隠されるのも日常茶飯事。
勉強も運動も出来ず決して出来のいい生徒でなかった俺を教師も快く思っていなかったらしく、毎日のように叱られ、体罰を受けた。
しかし当時の俺はそれを疑問に思っていなかった。嫌ではあったが自分はこういう星の下に生まれた人間なのだと妙に納得していた。
ある夏の日、廊下ですれ違いざまに俺の制服のシャツの背中に習字で使う墨汁でラクガキをした奴がいた。墨汁なので洗っても落ちる訳がない。
服を汚した事で親に怒られる事を覚悟しながらそのまま家に帰ると、自営業でいつも家にいる親父に「誰にやられた!!」と問い詰められた。
誰か分からないと告げると親父は俺の首根っこを捕まえて車に押し込むと、社員のKさんに運転させ学校へ向かった。
小学校に着くや職員室に引っ張って行かれ、俺の背中を教員連中に見せ付けながら烈火の如き勢いで怒鳴り始めた。
教員連中はあっけに取られながら、いきなりの珍入者に当惑してる様子だった。俺は子供心に恥ずかしくてしょうがなかった。
無理もない、俺へのいじめは今に始まった事ではないのだ。今更なにを言ってるんだいう空気がひしひしと感じ取れた。
やがて俺を目の仇にしていた大柄の男忄生教諭がやれやれといった顔で親父の前に歩み出た。話は分かりました、今日は引き取ってくれと。
あからさまにやっかい払いをしようとする態度は親父の怒りに油をそそぎ、教師につかみかかろうとした。教師は待ってましたとばかりに身構えた。
その時、間に割って入った人がいた。社員のKさんだ。真面目で無口、いつも黙々と仕事をこなし怒った所など見た事も無い。
男忄生教諭は完全に臨戦態勢、息もかかるほどつめ寄ると上から細身のKさんの身体をにらみ付けた。
その時、Kさんはやおら上着を脱ぎ始めた。どんなに暑い日でも上着を脱がなかったKさんが。俺は大喧嘩が始まると思い心臓が止まりそうだった。
なんとか止めてもらうようにすがる思いで親父を見たが親父は何も言わずにその光景を見ていた。その顔にもはや怒りの表情は無かった。
結果として、喧嘩は起らなかった。その日以来俺に対するいじめはぱったりと止んだ。